Mastercard、「Buy Now, Pay Later」プログラムを開始

マスターカードもBNPL

9月28日TheStreetの記事によると、

決済ネットワーク大手のMastercardが、消費者が買い物の代金を無利息で分割払いできるBuy Now, Pay Laterのローンプログラムを導入したことを紹介。

このプログラムは、同社のデビットカード、クレジットカード、プリペイドカードに適用されます。

“Mastercard Installments “により、銀行、貸金業者、フィンテック、ウォレット企業は、柔軟に加盟店でのBNPL体験を提供することができるようになります。

Buy now, pay later(今買って、後で払う)」は、決済会社の間で最新の流行となっています。

ちょっと意味不明な文章ですが、マスターカードでもフィンテック業界で話題(?)のBNPLを導入とのこと。

スクエアー(SQ)やアファーム(AFRM)などのフィンテック・ベンチャーの成長で今後のクレジット業界に不安もありますが・・・面白くなってきました。

BNPLは、PayPalも似たサービスを開始していますので、BNPLについては激戦が予想され、マーケットの勝者が一体どの会社になるのかがとても気になります。

私自身は、競争のない業界を独占・寡占できる会社への投資が長期投資するには最適だと考えています。正直BNPLは、クレジット業界=私の投資先の2割(MAとV)にとっては余計なサービスです(笑)

とはいえ、欧米ではリボ払いで余計なローンを組まされている個人消費者が多いようなのでアファームやクラーナなどがより良いサービスを導入していることは評価すべきなんでしょうね。

VISAも既にBNPLは開始済み

また、米クレジットカード VISA も 2020 年7月に、BNPL のパイロット版として分割払いの決済サービスの提供を開始した。

VISA については、2017 年には Klarna に、2018 年には Paidy に
戦略的出資を行うなど、BNPL 事業者との連携を進める一方で、自社商品も提供するという2通りの戦略をとっている。

私も認識していませんでしたが、既にVISAはパイロット版でテストを開始しており、クラーナや先日ペイパルに買収された日本のPaidyにも出資して触手を伸ばしていたんですね。(さすが決済業界のガリバー)

ビザ・マスターの取り組みを見ても今後この業界は爆発的に成長する可能性は高いとみるべきでしょう。私自身の投資戦略としてはビザ・マスター・スクエア・アファーム・PayPalそれぞれに投資していき決算ごとに優劣が判明したらポートフォリオの組み替えを検討しようと考えています。

フィンテック業界は日々の生活とリンクしているので今後も注目して業界自体をしっかりと追いかけて理解していきたいです。

なお、BNPLについては日本総研様にとても詳細な記事がありますのでBNP Lについて理解をしたい投資家には参考になると思います。

参考:拡大するBuy Now,Pay Later市場の動向と今後の展望

要 点は以下4点

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/researchfocus/pdf/12531.pdf

欧米先進国を中心に「Buy Now, Pay Later(以下、BNPL)」という後払い式 の決済手段が拡大。BNPL 事業者が小売店(加盟店)に立て替え払いする一 方、ユーザー(消費者)が4回程度の分割払いで決済する仕組み。事業者が 消費者に対して与信を行うという点ではクレジットカードと同様ながら、原 則としてユーザーには利息や手数料等がかからない、事前審査がさほど厳し くないといった相違点が存在。

スウェーデンの Klarna、米国の Affirm、オーストラリアの After Pay とい
った FinTech 企業が市場拡大を牽引。いずれも 2010 年代後半から決済取扱
高が急増するなか、トップライン収益も増加。事業拡大に向けたマーケティ
ング費用の負担に加え、足元ではコロナ禍を受けた貸倒引当金の積み増し等
により、ボトムライン収益は赤字となっているものの、将来性を評価して期
待先行的にマーケットからの評価が高まっている状況。

BNPL 利用者は 20~30 歳代の若年層や現役世代が中心であり、「比較的高価
な商品」を購入する際に、「クレジットカードの代替」として利用されるケ
ースが拡大。背景には、債務負担の増大等を嫌気した若年層のクレジットカ
ード離れ、コロナ禍における世界的なオンラインショッピングの拡大といっ
た大きな潮流が存在。こうしたトレンドを受けて BNPL 市場の拡大が続く一
方、大手銀行や決済関連企業等の参入もあり、競争は激化していく見込み。

一方、BNPL の利便性の高さゆえに、支払い能力を超えて消費を行う利用者
が増加し、結果として過大な債務負担が生じたり、事業者から高利率の遅延
損害金の支払いが求められたりするケースが問題に。今後、適合性の原則の
観点から規制の厳格化が検討される見通しであり、BNPL 市場の拡大ペース
や事業者の収益性、市場からの評価等に影響が及ぶ可能性も。

いずれにしてもBNPL市場自体が大きく成長していくことが見えており、しばらくはVISA、マスター、ペイパル、アファーム、スクエアーが仲良く成長していってくれるのではないかと期待しています。


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