第5回:株式投資とは売買すること?そもそも株式会社ってなに
株式投資とは、会社の一部を所有すること
株式投資と聞いてどういうものをイメージしますか?
いわゆる株券の売買でしょうか?私は子供の頃、親から株はギャンブルだからやってはいけないと言われましたが「やる?やらない?」と賭博みたいな言い方に一体得体のしれないギャンブルのようなものと理解していました。
私が考える株式投資の定義とは
会社の一部を所有してその会社のオーナー(所有者)になること
株式投資は株券の売買というわけではなく、会社のビジネスオーナーになるということを投資の神様であるウォーレン・バフェットや様々な書籍から学びましたし、賢明な投資家を目指すにあたり忘れてはいけない最重要事項だと思っています。
ちなみに、株式の定義とは「会社のオーナー(所有者)になる権利そのもの」だと思います。
株主の代表的な権利
- 自分が所有する会社の配当金を受け取る
- 株主総会での議案に対して議決権を行使することが出来る
- 株式を売却することで他人に権利を譲渡できる
株式会社とその仕組み
株式会社に勤めている人は多いと思いますが、実際に株式会社の仕組みまできっちり理解している人は少ないんじゃないでしょうか?世界史で私も習った記憶がありますがオランダの東インド会社がその起源で次のような内容になります。
商売を始めたいが事業を開始する資金が十分でない。そんな人が集まり資金をだし合い船を買い(株主)、船長(経営者)を雇い、船員(従業員)を雇い、貿易にあたらせたというということです。
ただし、この時代には船が沈没することや海賊に襲われるなど色々なリスクがあったので船が戻った際は、「出資金額に応じて利益を分配すること」と「万が一、損失が発生した場合でも出資金の範囲まで」という有限責任をもうける仕組みが株式会社のルーツになり現代の株式会社の起源になったということです。
ちなみに、この有限責任という仕組み(損失を出資額までに限定すること)が人々を冒険心に駆り立て資本主義経済発展の土台になったそうです。みな損失が無限大じゃ投資する気になりませんからね。
ということで、株式とは株式会社における所有権をバラ売りしたもので出資額(=持ち株数)に応じて会社の所有権の割合も決まるものになります。この辺りまでは理解できたでしょうか?
つまり株式を買うということは、ビジネスオーナーとしての権利を取得したということになり株式会社が存続する限り出資額(持ち株数)の割合で利益の分配をもらう権利などがあることになります。
また、最悪会社が破産してしまった場合でも出資額(投資額)がパーになるだけで後は何の責任もないという仕組みが現代の株式会社制度になります。
最後にウォーレン・バフェットの名言の中でもお気に入りをご紹介します。
買うのは会社であって、株ではない!
賢明な投資家になる人は心に刻んでおいて損はなさそうですね。
まとめ
株式投資とは、会社の一部を所有することである
株主は出資額の割合で利益分配をうけ、損失は出資額が上限になる(有限責任の原則)