第13回:投資を始める前に知っておくべき専門用語

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前回は銘柄選択について記載しましたが・・大事なことを忘れていました。
投資の初心者が知っておくべき専門用語です。

というわけで運用の方法とは別に押さえておくべき投資用語の基礎を今回まとめておきますので是非この機会に理解しておきましょう!

投資を始める前に知っておくべき専門用語

by 内藤忍著「お金のルール」


アセットアロケーションとは

資産運用においてリスクを抑えてリターンを追求するには分散投資が大切です。これをアセットアロケーション(資産配分)と言います。株式以外の資産にもバランスよく分散することで安心して長期運用を始めることができるのです。

 

アセットクラスとは
アセットアロケーションの資産配分を考える際の商品分類をアセットクラスと言います。アセットクラスは資産を株式、投資信託、外貨預金といった商品で分類するのではなく、リスクによって分類する方法。

 

日本株式とは
日本株式はアセットクラスのひとつですが、日本株式だけではなく日本株式と同じリスクを持つ商品はすべて一緒に分類します。例えば、日本株式に投資をする投資信託、ETFといった商品もここに分類されます。

 

日本債券とは
為替のリスクは無く、金利を受け取るような商品は日本債券に分類されます。例えば円の定期預金、日本の国債、社債といった商品がこれに該当します。

 

外国株式とは
外国株式に含まれるのは外国株式だけではなく、外国株式と同じリスクを持つ商品すべてになります。例えば、中国株、米国株などの現物株式に加えて外国株式に投資をする投資信託やETFもこの分類に含まれることになります。

 

外国債券とは
外国債券とは、為替のリスクを持っているが定期的に金利や分配金などを受け取れるような商品を指します。例えば、外貨預金、外債、毎月分配型で人気のある外債ファンド、外貨MMF、外国為替保証金取引といった金融商品が該当します。

 

インデックスファンドとは
日本株式や外国株式で使われるインデックスファンドの「インデックス」とは、市場の平均点のこと。ですからインデックスファンドというのは、例えば日本株であれば日経平均やTOPIX(東証株価指数)に連動するリターンを目指す投資信託のことです。

1万円から投資ができ、積み立ても可能です。インデックスファンドに関しては、販売手数料のかからないノーロードファンドを選択するようにしましょう。

 

アクティブファンドとは
インデックスファンドの対極にあるのがアクティブファンドです。これはファンドマネージャーが銘柄を選んで投資をする商品で運用能力によってファンドごとのリターンが大きくかわってきます。外国株式の中で投資を行っているインド株ファンドや中国株ファンドも通常はアクティブファンドに分類されます。

※ちなみに当ブログではアクティブファンドは手数料の観点から避けるべきだと考えています。
参考:第8回:プロが選ぶ投資信託は危ない?!初心者はインデックファンドがおすすめ

 

個人向け国債とは
個人向け国債とは、日本政府が発行する債券のこと。日本の金利が今後上昇すると考えるなら個人向け国債には10年満期で半年ごとに金利を見直す変動金利型を選びましょう。1万円から購入可能ですが、年に4回しか募集期間がないので注意が必要です。

 

外貨MMFとは
外貨MMFは外国籍の投資信託のこと。米国ドル、ユーロ、オーストラリアドル(豪ドル)と言った通貨があり、それぞれ通貨の為替リスクを持った商品です。1万円から投資ができ、いつでも購入解約ができる便利な商品です。

また、分配率は各国の短期金利に連動した水準になりますが、日本国内の金利よりは一般的に高く、そのリターンも期待できます。外貨MMFについては為替の手数料を確認しながら投資するようにしましょう。

 

コモディティファンドとは
その他の資産に入っているコモディティファンドとは、金(ゴールド)、穀物、原油、といった商品市場に連動した値動きを目指す投資信託のことです。その他の資産としてはコモディティ以外にも不動産やオルタナティブ投資といった投資対象が考えられます。

 

日経平均株価とは
日本の株式市場を代表する225銘柄を日本経済新聞社が選択し、その平均値を計算したものが日経平均株価です。日本株の方向性を示すインデックスファンドですが銘柄の入れ替えによって数字の一貫性が失われるという問題点も指摘されています。

 

TOPIX(トピックス)とは
東証平均株価指数のことです。これは、東京証券取引所第一部に上場する株式の時価総額の合計を指数にしたもの。日経平均株価指数とならぶ日本株式の代表的なインデックスです。

 

値幅制限とは
株価には1日に値動きをする範囲が決まっています。これを値幅制限と言います。株価によっては値幅制限は変わってきます。株価が高くなると値幅制限も大きくなっていきます。値幅制限は、思惑によって株価が短期的に行き過ぎた動きをするのを防止することを目的としています。

 

配当とは
企業が利益をあげた時にその1部を投資家に還元するのが配当です。3月配当の会社であれば3月末の権利確定日と呼ばれる特定の日にその株式を保有していた人が、配当を受け取る権利を得ることが出来ます。

配当と同時に株主優待などももらえる場合があります。配当は必ず支払われるものではなく、企業の業績が悪化すると払われない(無配当)という可能性もあります。

 

PERとPBRとは
企業の利益や資産に対して株式がどれくらい買われているかを示す指標。PERは株価を1株あたりの利益でわったもの。PERが20倍だとすると、その企業の利益の20倍まで株価が買われているということになります。

PBRは株価を1株あたりの純資産で割ったもの。PBRが1倍なら株価とその会社が解散したと仮定した時の資産が一致しているということになります。PER、PBRが高い会社ほど投資家の期待が大きく、株価が割高といえます。ただし、PER、PBRは業種ごとに数字が大きく異なることから同じ業種の会社で比較することが大切です。

※現時点の利益や資産から計算した指標になるので将来の成長等を考慮していないのがこの指標で忘れてはいけない点です。私がグーグル株へ投資した際はPER50倍と非常に割高でしたが利益も倍々で増えましたので株価が上がっても2015年現在で27倍程度まで下がっています。

 

ローソク足と移動平均とは
株価の分析をする場合にテクニカル分析と呼ばれる、過去の株価や出来高から将来の相場の見通しを予測する分析方法があります。その中でよく知られているものがローソク足と移動平均です。

ローソク足とは白抜きあるいは黒抜きのローソクのような形に上下にヒゲと呼ばれるアンテナのような細い線を描いて価格の動きを表示したもの。

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移動平均とは、過去の株価の平均値をグラフにつなげ相場の方向性を分析しようという方法です。例えば、25日の移動平均と5日の移動平均といった異なる平均値のグラフを比較してゴールデンクロス、デッドクロスといった名前をつけることがあります。

chart

※チャート分析は知識として名前を知っている程度でよいというのがこのブログの考え方になります。私自身あんまり気にしたことはありません(笑)。

 

成行注文と指値注文とは
株式の注文方法には「成行注文」と「指値注文」にわかれます。成行注文とは、価格を指定しないでその時の市場の1番良い価格で売買を行うように指定する注文方法。

指値注文とは、注文時に価格を指定してその価格で売買が可能な場合にのみ取引が成立する注文方法です。
※株の初心者の頃はどちらの注文方法が良いのか迷いましたが基本的には指値注文で問題ないと考えます。成行注文はどうしても売却もしくは購入したい場合に利用する注文方法という理解でいいと思います。

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