第15回:安定して利益を上げている会社を選ぶ
ウォーレン・バフェットの銘柄選択
世界一の投資家であるウォーレン・バフェットの銘柄選択の重要なキーワードは「安定した利益」です。一時的に注目を集めているような株には大化けするような銘柄もあるでしょうが、初心者が株式投資において選ぶべき銘柄は、シンプルな事業を展開し、安定した利益を長期的に上げ続けている会社です。
※長期的というのは過去10年以上とここでは定義
EPSを使って安定性をチェックする
さてバフェットの好む安定した利益ですが、投資家はどのようにチェックするべきでしょうか?
その答えは簡単でEPS(1株あたりの純利益)を複数年に渡り確認することで銘柄選定の企業が安定して利益を上げているかを簡単にチェックすることができます。
なお、EPSの計算式は下記の通り。
EPS(1株あたりの純利益) = 純利益 / 発行株式数
例えば、investing.comのようなサイトでマスターカードの利益を確認するには会計報告にある損益計算書の最終行を見れば一目瞭然です。
この場合、マスターカードの過去4年程度のデータですが青地の箇所:EPSが3.7 ・4.5・6.3・7.9と毎年安定して数値(利益)が伸びていることが確認できます。(便利な世の中だ、、)マスターカードはキャッシュレスの波に乗り安定して利益を増やしていると理解できます。
バフェットによれば、どんな会社でも将来の成長を正確には理解できない。ただし、過去に安定した利益を上げている実績があれば、その会社の将来をある程度予測することはできる。(ある程度というのがポイント)
重要なポイントとして、EPSの数値が安定しているかどうかが大事であり、毎年の数値が高くても数値が上がったり・下がったり・マイナスになっている不安定な会社は避けるべき銘柄だと覚えておきたい。
2020年3月の時点で私の考えるシンプルで利益が安定している会社には下記が考えられ、実際に投資も実行しています。
- グーグル(GOOGL)
- マイクロソフト(MSFT)
- フェイスブック(FB)
- アップル(AAPL)
- アマゾン(AMZN)
- マスターカード(MA)
- セールスフォース (CRM)
- アドビ(ADBE)
莫大な利益は創業時の投資ではなくても可能
上記企業群は創業は20年以上経過している会社が多いですが、創業時に投資していなくても驚くような利益を得ることは可能です。実際、10年前にこれらの企業群へ投資していれば、株価も10倍以上になっています。
何が言いたいかというと、名前も知らないようなベンチャーじゃなければ大儲けできないかというと決してそんなことはなく、誰もが知っている会社ですら経営者・技術開発によって売上成長を促し、今後10年といった長期保有によって10倍を超える利益を獲得するチャンスが誰にでもあることを胸に長期投資に取り組んで欲しいです。
長期保有で10倍を超える利益も夢では無い