金銭的自由のための10原則

経済的な自由を獲得する10の原則

ちょっとした記事でしたが非常に為になる内容なのでメモとして保存。初心者の投資家や原則を振り返る意味でも役に立つと考えます。

金融リテラシーの欠如
金銭面における成功は、どれだけの額を稼いだかではなくどれほどの額を保持しているかで、それは、お金を貯めて保護し長期にわたって投資する能力と相関する。

個人向け金融アドバイスを目的にしたウェブサイトであるBankrate.comによると、堅実な経済成長が10年間続き、株式市場が過去最高値を続けているにも関わらず、収入がある人々のうち約3分の2は想定外の1000ドルの出費を工面する事にも苦労しており、75%は長期的な退職後の目的に備えた十分な貯蓄や投資を保有していない。富裕層でも対処法が間違っており、2代目では70%、3代目になると90%が資産を失っている。

この寒々しいデータの根本には何があるのだろうか。給与が増えている一方で、医療、教育、住宅関連および、その他の高額必需品のコストは増加している。しかし、ファイナンシャルアドバイザーは、金融リテラシーの欠如というさらに深い問題を指摘する。

ファイナンシャルアドバイザーは介入度合いを高めており、高校や大学の教育でかけているものを補おうとしている。多くのアドバイザーは顧客やその子供らとの教育目的のミーティングからブログへの投稿を通じた啓発、さらには学校や共同組合などで講演といった多くの場面で金融リテラシーを高めることが自身の責任であるとみている。

以下、金融リテラシーの10原則をまとめた。これを当たり前と思う人は金融に関する知識を誇って良い。

原則1:目標を設定する

行動を起こす前に、短期、中期および長期の目標を明確にしよう。これは単純な行為だが資金計画の背景と目的を作り出し、目標からの逸脱や資金の無駄使いを回避できるようになる。

原則2:収入の限度と、何が必要かを知る

年齢や財産の水準にかかわらず、収入と支出を常に把握しよう。家賃または住宅ローン返済額、水道光熱費、食費、ガソリン代およびその他の必要な経費を合計しよう。支出を収入で賄えなければ、生活スタイルを変えよう

望むものと必要なものを慎重に考えれば、どの裁量的な出費を維持すべきかについて意識的に決定できる。ネットフリックスのサブスクリプションを維持したい一方でジュースバーでの午後のリフレッシュを節約したくなるかもしれない。

オッペンハイマーファンズのブライアン・レビット氏は、少額の不要な出費を軽視してはいけないと言う。合計すれば多額になるからだ。同氏によると、平均的な世帯収入の16%が宝くじの購入や通わないジムの会費など不要な出費となっているデータがある。

原則3:体系的に蓄える

貯蓄を電力料金と同列に扱おう。給料日ごとに自動的に積み立てることで、使おうという気を起こさないように定期的に貯蓄しよう。貯金で金利収入を得るのが早ければ早いほど、目標到達のために長期的に貯蓄する額は減少する。これが複利の魅力だ。

年率6%の利子を生む投資に1万ドルを投資すれば、再投資だけで20年後に資金は3倍以上になる。40年後には10万2000ドルを超える。

収入の15%を貯蓄するという高い目標を設定した場合、すぐに達成できなくても諦めてはいけない。例えば、5%から始めて、毎年1%ずつ割合を高めていこう。

原則4:退職年金(401K)に投資する

401Kなどの退職年金に投資しよう。無税または税金を繰り延べて投資可能だ。401Kの最終的な目標は、年間1万9000ドルの拠出限度だ

調整後グロス年収が13万7000ドル未満の独身と20万ドル3000ドル未満の夫婦にとっての2番目の選択肢はロスIRA。50歳までは年間6000ドルまで、50歳超であれば年間7000ドルまで積み立てられる。

原則5:成長に投資する

10年間またはそれ以上にわたって手を触れない投資は全額を成長、つまり株式に配分すべきだ。米国の強気相場は平均で8.9年続いて400%超上昇する(知らなかった!)一方、弱気相場の平均1.3年超で41%下落する。株価が下落した全ての場合において、株式市場はその後に下げを取り戻して最高値を更新している。
とはいえ、株価が下落した時に皆が冷静さを保てる訳ではない。レイ・コーエン氏は自身のリスク許容度の理解を助けるシナリオを顧客に紹介している。同市は「若い人はアマゾン・ドット・コム(AMZN)やアップル(AAPL)に投資したいと望むが、10万ドルの投資が6万ドルになった時にどう感じるかと、私は彼らに質問する。」と語る。

下落した相場はいずれ上昇に転じるものの、下落に耐えられなければ株式会社の割合を下げれば良い。ただし、リスクを取らずにはインフレを上回るリターンは得られないことを理解した上で、そうすべきだ。

原則6:悪性の負債を回避する

金融リテラシーの獲得に向けたステップで、唯一あなたに何かを行わないことを要求しているステップはもっとも困難だ。つまりクレジットカードの債務を回避すべきで、クレジットカードを使い場合は毎月一括返済にしよう。債務には金利の低いものもあるが、クレジットカードの債務の利子は20%を超える。

例えば、1500ドルのノートPCをクレジットカードで購入したとしよう。利子は18%で毎月の裁定請求額は37ドルだ。裁定請求額だけを支払えば完済までに13年以上が必要で、返済総額も3200ドルを超える。クレジットカードによる多額の買い物を長期間で返済しなければならないのであれば、利子が最も低いクレジットカードを使い、他の買い物は別のクレジットカードを使って毎月全額返済しよう。

原則7:過剰に支払わない

手数料や税金など、ファンドマネージャーから米国政府まで皆が個人の貯蓄や投資からの分け前を狙っている。完全な回避は不可能だが、それぞれ最小に留めることで長期的には多額を節約できる。

10万ドルを年間6%の複利で投資すると、25年後には43万ドルになるが、年間1%の手数料によって25年後の資金は34万5000ドルへ8万5000ドル減少する。

またコストの低いファンドの方が高いリターンとなる可能性がある。モーニングスターによると米国の株式ファンドで手数料が最も低い20%に属するファンドのうち60%が2010年から2015年にかけてベンチマークをアウトパフォームした。手数料が最も高い20%に属するファンドでは、その割合はわずか20%だ。

原則8:自分を守る

人生には、失業、怪我、自然災害、盗難など多くの苦難が待ち構えており、乗り越えることが肉体的・精神的に厳しいだけではなく、金銭的に大きな痛手になり得る。最悪のケースに備えるために、少なくとも半年分の支出に相当する緊急用資金を蓄えよう。一気に出なくても1ヶ月の家賃相当分を貯蓄するなど、小さな目標から始めることだ。その資金は引き出すのは容易だが、銀行預金よりも利子が高いマネー・マーケットファンドや短期債権ファンドに投資しよう。

一方で賃貸保険屋所得保障保険をケチるのはやめよう。勤めている会社が最大60%を対象とする所得保障保険をかけているかも知れないが、結婚や子供などで人生が複雑になれば追加分を望むかも知れない。あなたの所得に依存する家族がいれば定期生命保険も必要だろう。

原則9:単純さを保つ

ほぼ大半の投資家にとっての最良のアプローチは、単純で手数料が安く、市場のリターンを再現するインデックスファンドの分散化されたポートフォリオだ。市場をアウトパフォームすることを求めるのはやめて、子女の熱い話題を無視して、リターンを頻繁にチェックしない。

投資の決断から、感情、政治的意見および直感を遠ざけよう。最も売りたい時が実は買い場で、逆も真なりということを理解しよう。暗号通貨のようなトレンディーな投資を回避しよう。ニッチな投資対象に投資家が群がれば大損害を被ることもある。このような問題を回避するためにはS&P500指数などの実績のある株価指数にこだわろう。

原則10:バイアスのかかっていない助言を求める

ファイナンシャルアドバイザーが控えていることを確実にしよう。あなたの利益を第一にするとともに、手数料のために商品を販売するような利益相反を避ける専門家を探そう。手数料に話が及んだ時には透明性を要求しよう。

認定ファイナンシャルプランナーや認定証券アナリストなどの、教育プログラムや学習過程を通じて獲得された、非常に尊敬されている肩書きを求めよう。資産を第三者に預託しているファイナンシャルアドバイザーだけを検討しよう。苦情や懲戒処分の歴史は、金融取引業規制機構のウェブサイトで確認できる。

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