金持ちと貧乏人 その29
貧乏になる人は大金を稼ぐには「手持ち資金」が必要と考え、金持ちになる人は「アイディア」に出資してもらうことを考える
ほとんどの人は短絡的な思考にもとづいて行動する。その例がお金の稼ぎ方だ。より長時間働けば、より多く稼げるというのがそうだが、お金を稼ぐうえでもっとも非効率な方法であり、ほとんどの人が金持ちになれない一因である。
金持ちになる人は、短絡的思考を拒否する。お金の稼ぎ方についてもそうだ。その例が、すばらしいアイディアを思いつき他人のお金を活用してそれを実現する方法である。
貧乏な人が頻繁に発する言葉は、「したいのだが、資金がない」である。一方、金持ちになる人は、資金があるかどうかは関係ないと考える。本当に重要な問いは、「それは投資する価値があるか?」ということだ。
金持ちになる人は、投資する価値があることなら、必要なお金は必ず集まると確信している。なぜなら、世の中の金持ちは価値のある投資先を常に探し求め、出資することで儲ける機会をたえずうかがっているからだ
野心家は資本家として1万ドルより10万ドルを借りる方が簡単だということを知っている。貪欲な狩人が大きな獲物を狙うのと同じように、野心的な投資家は大きな金額とワクワクする取引を好むものだ。
貧乏になる人は「お金を儲けるには手持ち資金がなければならない」と言うが、その発想はネガティブである。お金を儲けるには、問題を解決するアイディアがあればいいのだ。素晴らしいアイディアがあれば、磁石のようにお金を引き寄せることができる。
お金は交換の道具にすぎないのに、ほとんどの人はお金が手元にあるかどうかに意識を向け、アイディアの重要性を軽視している。しかし、お金を引き寄せるのはアイディアなのだ。
わずかな人が世界の富の大半を独占している理由がこれでわかっただろう。
あなたは自分が彼らの仲間入りをする可能性があることに気づいただろうか?
金持ちになるアドバイス
ビジネスを繁栄させる十個のアイディアを紙に書き、その中で投資家を募る価値のあるアイディアを選ぼう。