金持ちと貧乏人 その22

貧乏になる人は金持ちが「知能が高い」と考え、金持ちになる人は金持ちが「したたかだ」と考える

人間の知能は最も誤解されがちなテーマの一つである。かつて一部の学者たちが知能は数値で測定できるという認識で合意したために、多くの人が子供の頃に学校で知能テストを受けされられた。しかし、このテストが実際に計測できるのは情報を記憶して処理する能力であり、その大半は今ではインターネットを使えば数秒でできてしまう。

人間の脳はどんな筆記テストで測定するよりはるかに複雑である。知能は論理的な才能と感情的な才能が生み出すものであり、数値化するのは至難のわざだ。私たちが問うべきことは「自分はどんなにすぐれているか」ではなく、「自分はどんな点で優れているか」である。

一部の人は事実と数字の暗記にたけ、教室の中で活躍する。他の人は高い運動能力を持ち、スポーツを得意とする。別の人は他人の気持ちを察する能力があり、良好な人間関係を構築するのが上手だ。さらに、金儲けの能力を発揮する人たちもいる。生来の才能に恵まれている場合もあるが、彼らの多くは他の金持ちの信念、哲学、行動をまねることによって金儲けの能力を身につけている。

要するに、金持ちが金儲けを得意とするのは知能が高いからではなく、一定の行動計画にしたがってしたたかに振る舞うからである。

金持ちになる秘訣は、財産を築いた人を観察し、お金についてどんな信念を持っているかを学ぶことだ。金持ちのように考える方法を教えることができるのは金持ちだけである。

もし知能が高いことが財産を築く秘訣なら、大学を優秀な成績で卒業した人は皆金持ちになるはずだが、現実にはそうはなっていない。財産を築くことは、記憶力に頼って高得点をとる能力よりも、実社会でしたたかに生きる能力によるのである。

財産を生み出すのは知能の問題ではなく、ひらめきの問題である。

ジム・ローン(アメリカの起業家、コンサルタント)

金持ちになるアドバイス

億万長者を見つけて、お金の指導をしてもらおう。

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