金持ちと貧乏人 その26
貧乏になる人は「お金」を得るために働き、金持ちになる人は「充実感」を得るために働く
長い間、貧乏人は職業とお金の関係について間違ったことを教えられてきた。「生計を立てるには長時間労働をし、働く機会を与えられていることに感謝すべきだ」という考え方だ。それが最善の選択肢だった時代なら別だが、これは財産を築くうえで間違った考え方であるばかりか、人生全般にとってひどい指針でもある。
金持ちになる人は、お金を得るために働くことが資産形成の最悪の方法だと考えている。彼らは自己分析によって自分が本当に大好きなことを発見し、それを独自の才能や能力と組み合わせる。一生懸命に働いているように見えるが、本人は働いているという感覚を持っていない。大好きなことをしているだけなのだ。
私の尊敬する偉大な講演者ビル・ゴーブが生前に世界中で説いていた知恵の一つに、「大好きなことをしているなら、あなたに必要な唯一の報酬は、それをすることだ」というのがある。逆説めくが、この知恵の素晴らしさは、大好きなことをして、しかもそれがうまくできるなら、世の中は喜んで報酬を支払ってくれるということだ。
職業を選択するときは、どの仕事がもっとも稼げるかという視点ではなく、どの仕事が自分にもっとも充実感を与えてくれるかという視点で考えるべきだ。それが見つかったら、その分野の第一人者になるために全身全霊を傾けよう。
貧乏になる男は恐怖と欠乏におびえながら「生き残る」ことを目指し、金持ちになる人は愛と豊かさに溢れて「夢を実現する」ことを目指す。あなたはどちらのグループに入るだろうか?
朝起きてから夜寝るまで自分がしたいことをしているのなら、その人は成功だ。
ボブ・ディラン(アメリカの歌手)
金持ちになるアドバイス
仕事であまり充実感を得ていないなら、「これから1・2年の間に自分が本当に大好きなことをする」という目標を立てよう。