金持ちと貧乏人 その17
貧乏になる人は「快楽」を追求し、金持ちになる人は「利益」を追求する
貧乏になる人は様々な娯楽に膨大な時間を費やしている。必要な努力をなるべく避けて快楽の追求を優先している証だ。一般大衆がもっとも求めているのは娯楽であり、優秀なマーケッターがそれを提供するとき、たちまち巨大産業が生まれる。
一方、金持ちになる人はお金を稼ぐことに意識の大半を集中し、そのための活動を楽しむ。例えば、不動産への情熱を不動産投資に、絵画への情熱を美術品投資に数字への情熱を株式の売買に注ぎ込むといった具合だ。
このように金持ちになる人は趣味を生かしてお金を稼ぐ。つまり、趣味と実益を兼ねているのだ。彼らは、時間と労力にレバレッジをかけることが成功の秘訣の一つであることを熟知し、それを大いに活用する。
貧乏になる人は大リーグの選手とチームのデータを覚えて楽しむ。一方、金持ちになる人はそれと同じ時間と労力を使って利益を上げるアイディアを生み出す。貧乏になる人からすると、金持ちになる人はいつも働いているように見えるが、大好きなことをして利益を追求しているだけだ。
金持ちになる人はいつも、「お金を持っていることの最大の利点は、したくなりことをしなくてすることだ」と言う。そしてそれにはお金を稼ぐ方法も含まれる。
主な違いは、大好きなことをして稼ぐか、大好きなことをするために嫌いな仕事をして稼ぐか、ということだ。私が長年にわたって話を聞いた金持ちの大半は、「大好きなことをするまでは、たくさん稼ぐことができなかった」と言う。
大好きなことをするとき、人は1日中ずっとそれについて考える。それだけの時間と労力を一つのことに集中すれば、それが何であれ、やがて大成功することは間違いない。
富はエネルギーとアイディアから生まれる。
ウィリアム・フェザー(アメリカの出版社社長 作家)
金持ちになるアドバイス
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