お金持ちはみな知っている『お金の機能・貨幣の本質』

お金の価値

さて、私が読んだ書籍の中で面白いコラムを紹介しておきます。

今回は、山口揚平著「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」に掲載されていお金に関するコラムです。株式投資とくに個別株にチャレンジする人は一読の価値ありです。

経済学におけるお金・貨幣の機能や銀行の成り立ちや利子についての基礎を知ることができますので是非どうぞ。以下引用になります。

 

 

ユダヤ人、貨幣の本質を知る

お金はあまり使ってはいけないよ」という親の言葉は、完全に正しいのです。その理由は明快です。いまの「貨幣」の性質上、お金はそれ自体が殖えて行く宿命を背負っているからです。これを「貨幣の自己増殖機能」といいます。

よく「金が金を生む」といわれますが、これは別に精神論でもなんでもなく、とても論理的なお話です。この原理を、腹の底から理解しているのがユダヤ人です。彼らユダヤ人はお金の知恵を知っているのです。

貨幣の本質を知っている人は、確実に豊かになっていきます。逆にこれを知らない人は、貨幣資本主義の世界では、必ず負け組となります。

手元のお金を殖したいと思うなら、私たちも貨幣の本質を理解する必要があります。

それではこのコラムで貨幣の本質を探って行きましょう。

昔、人々は肉や魚を物々交換していました。そのうちこれが面倒になってきたので、「貨幣」という道具をつくって、肉や魚の価値を代替するようにしました。貨幣が、いつでも肉や魚の代わりとなったのです。

ところがこの貨幣という「交換道具」は、肉や魚と本質的に異なる性質をもってしまいました。それは腐らないということです。要するにインフレを考慮しなければ、持っている間は価値がかわらないわけです。

人類は、単に便利な交換道具を必要としていただけです。だから、これは人類にとって誤算でした。貨幣が腐らないので、人々はそれを「貯めておく」ことができるようになりました。使わない分はとっておけばよいのです。

しかし、これは社会にとって大問題なのです。なぜなら、私たちが幸せに暮らすためには、モノやサービスを生み出す「経済」必要だからです。そして、経済が動くためにはどうしてもお金が必要になるからです。

例えば誰かが「工場を建てたい」と考えたら、お金が必要です。でも貨幣は、それ自体は腐らないから、工場を建てるためにあえて動こうとはしません。そこで仕方がないので「わかったよ、工場を建てるのに1億円必要だからお金を貸してよ。1億2000万円にして返すからさ」というように積み増してかえすという、貨幣が動くための「動機」が必要になったのです。

もし貨幣が腐っていき、時間とともに徐々にその価値が失われていくのであれば、積みまして返すという動機は必要なかったのです。

しかし、貨幣の持つ「価値保存機能」がこの積み増しを必要としました。この積み増しの動機のことを「利子」といいます。繰り返しになりますが、利子というものは貨幣の価値がいつまでも劣化しないからしかたなく生まれた性質なのです。

これでおわかりのように、経済はいつもお金を必要としており、お金が動くためにはその動機が必要です。「利子とは、貨幣の価値保存機能がもたらした現象である」ということを私たちは完全に理解しておく必要があります。そして、この価値保存機能が失われないかぎり、お金は使わないでもっておくにかぎるのです。そうすると、お金は殖えるモノだからです。

ユダヤのお金持ちは、この貨幣の本質を十分すぎるほど分かっている。だからケチでいられるのです。しかし、一般の人は、なぜお金を使ってはいけないかを本質的には理解できていない。だから貧乏に甘んじるのです。

大事なことは、ものの本質を理解することだと思います。

さて、この貨幣の問題に終生を賭して取り組んだのが「モモ」(大島かおり訳、岩波書店)を著した世界的な童話作家、ミヒャエル・エンデです。彼は現代のお金に関する常識を破る思想を生み出しました。

事例や寅話を交えながら、「暴走するお金」の正体を探り、「腐る貨幣」の構想を最後まで考えていたのです。『エンデの遺言』は投資家を名乗る人であれば必読の1冊です。

しかし、考えてみれば変な話です。この世の中で、時とともに朽ち果てないのは貨幣だけです。人間だって、いつかは死んでしまうのに・・。

 

いかがでしたか?ユダヤ人があみだした銀行業における金利(利子)についてはこのコラムで十分に理解できますよね。お金持ちはみな知っている貨幣の本質をしり我々もお金がすべてはないですが豊かになりましょう!

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